2007年にベルギーで誕生した「GREENPAN(グリーンパン)」
毎日使うものだからこそ、妥協したくない。数あるフライパンの中で私がグリーンパンを選んだ決め手は、人体にやさしいコーティング加工と、この見た目。
私が愛用しているメイフラワーシリーズは、くすみ感のあるグリーンがアッシュウッドの木製ハンドルと相まって可愛らしく、やさしい印象です。
そして、やさしいのは見た目だけでなく、コーティング加工にフッ素樹脂化合物を使用していないこと。
メイフラワーシリーズに限らず、全商品に共通していることなので、ぜひグリーンパンの魅力を知っていただけると嬉しいです。
世界で初めて「セラミックコーティング」を施したクックウェアを発売した「グリーンパン」について、切り込んでまいりましょう!
セラミックコーティング「Thermolon™(サーモロン)」
一般的に鍋やフライパンに施されているコーティングは「フッ素樹脂加工(=テフロン加工)」のもの。こびりつきを回避してくれてありがたいのですが、加熱により人体にとって有害な物質が発生するというデメリットもあります。人体に有毒なガスは、地球にとっても有害。
一方で、グリーンパンが特許を取得している「Thermolon™(サーモロン)」は、有害なフッ素樹脂化合物を含まないセラミック・ノンスティックコーティング。原料は“砂の派生物”です。
※ノンスティック・・・こびり付き防止加工
主に砂と同じ成分でできているため、加熱しても有毒なガスを放出するリスクはないとのこと。安心して火にかけられます。
使用の際は、コーティング加工を保護するためのほんの少量の油をひくだけで、驚くほどこびりつかないのです。
体にやさしい。お財布にもやさしい。
このコーティング加工はフライパンの外側にも施されています。傷や汚れがつきにくい仕様になっているのも嬉しいですね。
特別な手入れが不要で、きれいが保てる手軽さも魅力です。
しかも、耐熱温度は最大450℃。捲れたり剥がれたりしないので、長く使い続けられます。
主な特徴
グリーンパン公式より
- 優れた熱伝導性で、弱火〜中火での省エネ調理が可能。
- フッ素樹脂(PTFE)不使用、PFASs、PFOA、鉛、カドミウム含有量ゼロ。
- 傷や摩耗、温度差ショックに強い。
- 約450℃の耐熱温度で、耐久性に優れています。
※PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)・・・高温に加熱すると熱分解により様々な化学物質が発生。有毒ガス吸引により、呼吸困難ほか、インフルエンザに似た症状など。重症化による死亡例も。
※PFASs(パーフルオロアルキル物質)、PFOA(パーフルオロオクタン酸)・・・残留性が高く分解しにくい。発がん性・肝機能障害・甲状腺疾患・肥満などのリスク。成人の生殖機能・乳幼児の低体重に影響など。
※鉛・・・長期摂取により、鉛中毒・肝毒性。まれに中枢神経系の損傷・感覚障害の可能性など。
※カドミウム・・・腎機能障害を引き起こす可能性あり。発がん性など。
IHに強い「マグニートIH底」の秘密
Magneto(マグニート)とは、グリーンパン独自のIH加工技術です。その秘密は、銅を用いた電磁誘導技術。銅の特性を活かした優れた熱伝導性と軽さが特徴です。
熱伝導性に優れた「銅」を加えた電磁誘導粉末を本体底部に閉じ込めることで、非常に優れた熱伝導性を実現されているとのこと。
底全体に加工が施されているため、熱が均一に伝わり、底が変形することもないので、加熱ムラの心配もありません。
(食材に凹凸があるのでわかりにくいかもしれませんが、端まで均一に焼き色がついた「じゃがいものガレット」)
- すぐに温まり、保温力も高い
- 加熱ムラがない
- 軽い
フライパンに求めるものが勢ぞろい。IHユーザーにとっても、検討されているかたにとっても、かなり嬉しい。
もちろん、直火でご使用いただいてもメリットは変わりません。直火でも熱伝導を妨げることなく効率的に快適に使用できる画期的な技術が、底全体に施されているのです。
IH(200V)、直火のほか、ハロゲンヒーター、ラジエントヒーターと様々な熱源に対応しています。
ご使用のポイントと注意
ここからは「グリーンパン Mayflowerシリーズ」に付属されていた取扱説明書を参考に、特に気を付けたいポイントについて触れたいと思います。
□予熱をしっかりして少量の油を入れること
調理をする際は、必ず中火で30 秒~1分程度、予熱する。
※エキストラバージン・オリーブオイルなどの未精製オイルを使用する場合は、焦げ始める温度が低いので、予熱時間や火加減は少なめに調節しましょう。
フライパンが温まったところに少量の油かバターを入れてから調理をはじめる。
※予熱・・・あらかじめ温めておくこと。
※空焚き・・・充分に温まった後も具材を入れずに熱し続けること。
空焚きはNGです。
□食洗機NG
ノンスティックコーティングや木製ハンドルが破損する原因になります。
※食洗機OKなシリーズもありますので、公式サイトでチェックしてみてください!
□金属の調理器具を使わない
ノンスティックコーティングに傷が付くのを防ぐため、ナイロン樹脂製・シリコーン樹脂製・木製の使用が推奨されています。
私はシリコーン樹脂製の菜箸を使っています。木製などに比べて重いのですが、ガシガシ混ぜても傷つかない安心感を選びました。慣れてしまえばその重みも安定感というメリットに感じられます。
コーティング面に傷がついたり欠けてしまったりしても健康上何も問題はありません。
グリーンパン公式サイトより
グリーンパンに使われているセラミック・ノンスティック・コーティングは、有害な物質を一切使用していませんので、有害な煙や物質が出てくるようなこともありません。
フライパンに傷がついてしまいノンスティックが損傷しても、安全上の問題はなくホーローのフライパンのように使うことができます。
とのことですが、すばらしいコーティング加工をできるだけ護って大切に使いたい続けていきたいです。
□直火でもIHでも必ず弱火から中火で調理
熱伝導・熱保有率に優れているため、強火での加熱はノンスティックコーティングの劣化を早めてしまう原因になります。
グリーンパン公式サイトより
過熱状態になっても有害物質が発生することはありませんが、焦げ付かせてフライパンも食材もダメにしてしまうのは避けたいところ。
□オイルスプレーNG(性能を低下させる恐れあり)
□火にかけて乾燥させない。自然乾燥もNGです。
水滴の跡がこびりつきの原因になることも。洗ったあとは水分を拭き取るようにしています。セラミック・ノンスティックコーティングによる美しいツヤ感は、水跡ひとつない状態だとより際立つ。使うときにテンション上がります♪
※木製ハンドルは水気を拭き取ってから自然乾燥でOKです。長い時間、水に浸らないように。
□衝撃を与えない
落としたりぶつけたりすることによる変形が原因で、ノンスティックコーティングが破損する恐れがあります。セラミックは傷や摩耗に強いですが、金属製品による衝撃に弱いという特性も合わせ持っています。
□急激な温度変化は避ける
温度差ショックに強いのですが、お手入れの際、熱々のフライパンを冷水に突っ込むのはコーティングを傷つけたり、変形の原因になったりします。ある程度、または完全に冷めてから柔らかい布やスポンジと中性洗剤で洗いましょう。
私は調理後に軽く拭き取っておき、食後の器たちと一緒に洗います。こびり付きがある場合はふやかしてから。
最後に
フライパンって、スペックも強みも商品やメーカーによって様々で、何を重視したらいいかわからなくなってしまいがち。
だけど毎日使うものだからこそ、使い手にとっても地球にとってもストレスフリーなものを選びたいですよね。
選ぶだけで環境保全に貢献できて、使うだけでエコロジー。お手入れが簡単で、長く使い続けることができる。
人と環境にやさしいグリーンパンのキッチンウェア、ぜひぜひ体験してみてくださいね!